Live at 131 Prince Street / Juju



これは厳密には昨年2021年の新規発掘ではないというか、2002年に日本のP-VINEが再発していたらしいのだが、全く知らなかった。ただ、今回の再発ではファラオ・サンダースの「Thembi」を始めとした未発表曲がどさっと追加されている。

Jujuというとジャズ方面ではウェイン・ショーターアーチー・シェップのアルバムを思い出すが、これはバンド名で、後年はOneness of JujuとかPlunky & Onenessとか名乗ることもあったようだ。そのプランキー・ンカビンデことジェームス"プランキー"ブランチという人がリーダーでサックス、あとはキーボード、ベース、ヴァイブ、ティンバレス、その他パーカッションいろいろというリズム・ヘヴィーな編成。

アルバム・タイトルになんとなく見覚えがあったのだが、131 Prince Streetというのはニューヨーク・ソーホーにあったオーネット・コールマンのロフト「アーティスツ・ハウス」の住所で、いわゆるロフト・ジャズ発祥の地である。オーネット自身もFriends And Neighbors - Ornette Live At Prince Streetというライヴ・アルバムを作っているが、これもそこでの未発表ライヴ録音ということらしい。

エディ・パルミエリの曲(Azucar Par Ti)を演っていることからも察しが付くように、スピリチュアル・ジャズ・ミーツ・ニューヨリカン・ラテンとでもいうべき私の全く好みの音で、性急なタイコの乱打にプランキーの暑苦しいサックスの咆哮が被さると異様な迫力があって実に気持ちがよい。このスタイルでやっていたのは案外短い期間で、その後はブラコンというか軽いファンクというか、そういう感じになったようなので(そうなった後のEvery Way But Looseという曲はゲームのGrand Theft AutoのBGMで使われたそうだが私はよく知らない)、そういう意味でも貴重な発掘ですね。

LIVE AT 131 PRINCE ST[帯付・国内仕様盤]

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