Live At The Lighthouse '66 / The Jazz Crusaders

前回の続き。4年後、また同じ「ライトハウス」でのライヴである。なんで4年も空いたのかはよく分からないが、スタジオ録音はコンスタントに発表していたのでそちらで忙しかったのかもしれない。
ジャズ・クルセイダーズはトロンボーンのウェイン・ヘンダーソン、テナーサックスのウィルトン・フェルダー、ピアノのジョー・サンプル、スティックス・フーパーのドラムスという4人は不動のコアメンバだったのだが、ベーシストにはあまりこだわりが無かったらしく(フェルダーがベースも弾けたから?)、当時西海岸で活躍していた人が誰か適当に入るという感じだったらしい。1962年はヴィクター・ガスキンだったが、今回はリロイ・ヴィネガーに代わっている。といってもザ・ウォーカーと異名を取ったウォーキング・ベースの達人ヴィネガーだけに、役に不足はない。8曲目はヴィネガー作曲で、ベースがフィーチャーされている。
相変わらず快調な演奏で、冒頭からして当時デビューしたばかりのブラジル音楽の新星エデゥ・ロボの曲をやってみたり、世の中の流行にも目配せしている。今さら気づいたのだが、サックス吹きのフェルダーはフレーズの最後がちょっと下がるあたりとか、どことなくフレーズがブッカー・アーヴィンに似ていますね。まあフェルダーもアーヴィンと同じテキサス生まれなので当然かもしれないが、そもそもアーヴィンがイリノイ・ジャケーやアーネット・コブといった代表的なテキサス・テナーとはちょっと違う味わいのある人で、フェルダーがアーヴィンに似ているのはちょっと面白いと思った。何か個人的なつながりがあったのだろうか。
そういえば7曲目のScratchは、Jazzが取れて単なるThe Crusadersになった後の1974年に発表したScratchというアルバムでもやっているのだが、相当アレンジというか雰囲気が違うので聞き比べてみると面白い。ああなるほど、ジャズ味が抜けるとこうなるのか、というような…。
ついでに1974年のScratch。イントロが長いわけですが同じ曲です…。
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