American Jazz Philharmonic

ジャズもクラシックも好きで良く聴くのだが、ジャズとクラシックの融合を目指した、昔で言うサード・ストリームものには今までどうも食指が伸びなかった。ジャズの躍動感とクラシックの構築美という、両者の良いところを打ち消し合っているような気がしたからである。

最近反省してその手のものにもいろいろ手を出してみるようにしたのだが(音楽配信で手軽に聴けるようになったというのが大きい。でもこれはCDしかないのだけど…)、このAmerican Jazz Philharmonicなんかは結構面白かった。

ジャズでフィルハーモニックというとノーマン・グランツが仕切っていたJATPが思い出されるが、あれとは全然関係ないらしい。指揮者はジャック・エリオットという人で、元はジャズ・ピアニスト上がり、作曲を学んでテレビや映画音楽で長く活動したあと、この「アメリカンジャズ交響楽団」(前の名前はNew American Orchestra)を立ち上げた。木管金管に弦楽器とピアノ・トリオまで含む60人という結構な大編成で、ジャズ畑からはソロイストとしてフィル・ウッズとレイ・ブラウンがフィーチャーされている。ブラウンはベース・ソロを取るだけではなく三部構成の曲まで書いていて大活躍である。

いにしえのサード・ストリームは現代音楽の影響を強く受けていて、正直つまらなかったのだが、これはルーツが映画音楽のせいか、大変にゴージャスかつポピュラーな音響でとっつきやすい。でも個人的にはどうしてもウッズの奔放なソロに耳が行ってしまう。

お、ちょっと良いな、マイケル・ブレッカーのCityscapeみたいだな…とおもったらやっぱりクラウス・オガーマンの曲だったりして、こういうものをうまくアレンジできる人は結局限られていたのかも、とも思った。

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