Orient Stylish And Smart Dual II WV0061XC
長年使っている目覚まし時計がとうとう壊れたので某家電量販店へ買いに行ったのだが、目覚まし時計は買わずになぜかこれを買ってしまった。電池で動くクオーツのアナログ時計と自動巻きの機械式デジタル時計が両方とも乗っているという、誰が得するんだよとしか良いようがない珍品。おまけに万年カレンダー機能もあるのだが、それは人間が手でリューズを回してひと月にいっぺん日付と曜日を合わせるという、ハイテクなんだかローテクなんだかよく分からない代物である。
きょうび時間を知りたかったらスマホでも見ればいいわけで、実用品としての腕時計の役割というのはほとんど終わっていると思うのだが、個人的にはどうも腕に何か巻いていないと落ち着かないというところがあって、相変わらず腕時計をつけている。普段使っているのはカシオのオシアナスで、結構高級な奴だし、日米欧中の電波にも対応しているし、ワールドタイムの切り替えも簡単だし、ケチのつけようがない。なのになんでこんなもん買ったのと言われれば、欲しかったからとしか言いようがない。こういう見た目がメカメカしいものに弱いんです。オリエント時計というのはよく知らなかったが、セイコーエプソンの子会社らしく、昔から野心的というかヘンというか、Wikipediaが言う「独特のセンスによる強烈なデザイン」の時計を多く手がけてきたところのようだ(もちろん普通のデザインの時計も多くある)。
確かにデザインは頭おかしいと思うが作りはきっちりしていて、ベルトにしてもヌバック革のカーフだが裏が耐汗処理されているし、値段はそんなに高くない割に工業製品として細かいところまで配慮が行き届いている。裏返すとシースルーなので、機械式ムーブメントの振り子がえっちらおっちら動いているのも見えて楽しい。
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