Children of the Night / Bob Degen

チルドレン・オブ・ザ・ナイト

最近出たのに気づいたので喜んで買った。enja recordsの録音はとうの昔に全てCD化なり配信音源化なりされているだろうと思い込んでいたのだがそうでもないらしく、ボブ・ディーゲンの1978年のこれは史上初CD化(ついでにAmazon Music等でMP3化)らしい。Spotifyには(まだ?)無いようだ。

ディーゲンはアメリカ出身だが長らくドイツで活動したピアニストで、日本との縁もあったようだ。そのせいか、このアルバムではフロントに日野皓正、ドラムスに日野元彦と、当時脂が乗っていた日本人兄弟二人を迎えている。この時期のヒノテル参加作にありがちというか、ヒノテルのトランペットがあまりに勢いがあって良いので、実質的に日野のリーダー作みたいな感じがしなくもない。別にディーゲンのピアノが悪いというわけではないのだが、比較的地味というか、強烈な個性がないのは否めないように思う。いずれにせよ、全体としてはストレート・アヘッドな70年代ジャズの精華という感じで、わたくしのような者にはたまらんものがあります。

Children of the Nightというとジャズではウェイン・ショーターの曲が有名だが、ここで演奏されているのは同名異曲である。このタイトルは映画等でもよく使われているようだが、なにか元ネタがあるんですかねえ。

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