ジョン・コルトレーンの「ブルー・ワールド」
ジョン・コルトレーンというと、没してから50年以上経つのに去年未発表録音が突然出て驚かされたが(そして結構出来が良かった)、今年もまた9月末に発掘音源が出るらしい(pitchforkの記事)。以前も書いた通り、Impulse!(に限らず当時のレーベルは大体そうだったようだが)は倉庫代だか税金だかを節約するため70年代にセッションテープの多くを廃棄したはずなのだが、またひょっこり出てきたようだ。カナダの映画のサウンドトラック用に録ったもののようなので、監督の手元にあったとかなのかしらん(前に言及したセロニアス・モンクの「危険な関係」サントラと同じパターン?)。
情報によれば1964年6月24日の録音で、4月から6月にかけて録音していたクレッセントと、12月の至上の愛の間ということになる。なので、まあ世間的にも、私の個人的な意見としても、コルトレーンの器楽奏者としての能力とイマジネーションが絶頂を極めた時期の音源で、悪かろうはずはないのだが、しかし2019年にもなって、コルトレーンの新曲をまた聞けるとは、長生きはするものですねえ。残念ながらジャケット・デザインは今ひとつですが…。
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