For Adolphe Sax / Peter Brotzmann

虫が知らせたというわけではなかったのだが、昨日Machine Gunを取り上げたペーター・ブロッツマン(もしかしてブレッツマンが正しいのかな?)が、まさに昨日亡くなったらしい。享年82。晩年まで活動して不死身のような感じではあったが、まあ年齢的には大往生でしょうか。

個人的に最も好きなのはMachine Gunだが、デビュー作のこれも捨てがたい。オーソドックスなサックス・トリオだが、やはりアメリカの黒人によるフリージャズとは肌触りが違うというか、妥協や緩み(それはリラクゼーションやグルーヴの源でもあるのだが)の無さを感じる。これはこれで、この種の音楽の極北だと思う。サクソフォーンの発明者アドルフ・サックスに捧ぐ、というタイトルの意味はよく分からないが、サックスという楽器の限界を超えた音を出そうとする姿勢は、たぶんサックス氏にも喜ばれたのではないか。呆れられたかもしれませんが…。

For Adolphe Sax: 1967

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