Za Górami / Alice Zawadzki, Fred Thomas, Misha Mullov-Abbado

これも今年出た新譜で、最近よく聞いている。発掘ものではなく新録である。ECMの諸作は辛気くさいものが多く正直あまり好みではないのだが、そしてこれもまあ辛気くさいという点では例外ではないのだが、嫌みが無く軽みのある哀愁が漂っていて案外楽しめる。

ヴォーカル(とヴァイオリン)のアリス・ザヴァツキを中心として、ピアノがメインでドラムスやビエル(ヴァイオリンの原型?)も操るフレッド・トーマス、ベースのミシャ・ムロフ=アバドという構成。といっても全員全く知らない人たちで(ロンドンが拠点らしい)、曲は東欧やラディーノ(中米のスペイン語圏)由来のフォークソングという、なんだか無印良品のBGMでかかっていそうな音なのだが、とにかくムロフ=アバドの太いベースが入ってくるとジャズっぽくなるので安心である。雑な耳ですみません。でもおすすめ。

ザヴァツキらのインタビューをフィーチャーした公式販促動画。ECMは最近こういうの作るんですね。ちなみにECM創設者マンフレート・アイヒャーが直々にプロデュースしたようなんだが、引退したんじゃなかったの?

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