Jazz Club Montmartre - CPH 1988 / Michel Petrucciani

これも2024年の発掘盤。

ミシェル・ペトルチアーニが1988年の夏に行ったヨーロッパ・ツアーは、ベースがゲイリー・ピーコック、ドラムスが今年亡くなってしまったロイ・ヘインズという豪華な陣容だったが、音源は最近までブートレグでしか手に入らなかった。1988年7月7日のドイツ・カールスルーエでの演奏は2019年にOne Night in Karlsruheとして世に出たが、今回のは4日前、7月3日の演奏らしい。デンマーク・コペンハーゲンのJazzhus Montmartreでの録音。ようするに、デクスター・ゴードンからセシル・テイラーまで幾多の名演を生み出してきた「カフェ・モンマルトル」でのライヴである。

ちなみにその後の8月には同じメンツで来日して、マウント・フジ・ジャズ・フェスティバルにも出たみたいですね。

選曲はカールスルーエのライヴと大差無く、あとまあ、ピーコックとヘインズはどちらも優れたミュージシャンだが、リズム感というか音楽的にはあまり相性が良くなかったような気がしなくもないのだが、ペトルチアーニ自身は場所が場所だけに気合が入っていたのか、カールスルーエのホールでの演奏よりも若干調子が良いような感じはする。別にペトルチアーニに限らないが、ジャズは大ホールよりも小さなライヴハウスのほうが、聞く方もやる方も盛り上がるというところはありますね。

全く関係ない話だが、今年出張で数年ぶりにパリへ行ったので、ついでにペール・ラシェーズ墓地に眠るペトルチアーニのお墓参りをしてきた。1999年の没後ずいぶん経つが、まだちゃんと管理されているようで、新しい花が捧げられていた。

ミシェル・ペトルチアーニの墓

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