イーサン・アイヴァーソンのカマシ・ワシントン評、およびジャズのモダニズムについて

カマシ・ワシントンのThe Epicは、私も自分の2015年ジャズベスト10の一枚に選んだし、各所の評価も高いようだ。四谷いーぐるの忘年会でも、後藤雅洋氏が2015年のベストに挙げていた。実際なかなか迫力もあるし、楽しく聞いているのだが、正直に言うとどこか釈然としない気分が無いわけではない。…

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Charlie Parker Records: The Complete Collection Vol. 1

むかしむかし、あるところに、Charlie Parker Recordsというレコード会社があった。チャーリー・パーカーの3番目の妻で法定相続人だった(映画「バード」に出てきたチャン・パーカーは4番目で内縁の妻)ドリス・パーカーが1961年、音楽プロデューサーのオーブリー・メイヒューと共に設立したものである。パーカーがらみの秘蔵音源(というかブートレグのオフィシャル化)に加え、若干の新録音や他レーベルから購入した音源の再リリースなども行ったものの、1965年には活動を停止している。…

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2015年に出たジャズの個人的ベスト10

一応2015年に出たジャズのベスト10を選んでおこうと思う。番号は振ってあるが必ずしも順位を意味しない。思い出した順である。今年はかなり豊作で、選から漏れた(というか単に私が忘れている)ものの中にも優れた作品がいくつもあった。最近は昔ほど新譜を買わなくなったので、捕捉できていないものも多くあるだろう。他に面白いものがあれば教えてください。…

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Have You Met This Jones? / Hank Jones

2年前、「このところMPSレーベルの再発が地味に進んでいてうれしいのだが(しかしいつまで経ってもバリー・ハリスやハンク・ジョーンズのトリオものは出ない)」とぼやいていたのだが、いつの間にか両方とも出ていた。ありがたいことである。本稿で取り上げるのはハンク・ジョーンズのほう。…

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Plays Tadd Dameron / Barry Harris

Elemental Musicという2012年設立の新しいレーベルが、Xanadu Master Edition Seriesと銘打って、Xanaduレーベルの体系だった再発を手がけるそうだ。とりあえず今年から来年にかけて25作ばーんと出すらしい。喜ばしいことである。有り難いことである。奇特なことである。…

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Live At Birdland 1957 / Bud Powell

一昨年だか去年だかに日本のマシュマロレコードから出て、飛びついたはいいもののちゃんと聞く暇が無くて買ったまま積んであったCDの一枚。1957年10月、NYのクラブ「バードランド」におけるバド・パウエルの未発表ライヴ録音である。すでにマシュマロのCDは売り切れていて、現在では同じ音源はこのハーフ・オフィシャル、というかブートレグのダウンロード音源でしか手に入らないようだ(1~4曲目が相当)。というかこのジャケット写真、パウエルじゃなくてソニー・クラークじゃないのかな…。…

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Brotherman In The Fatherland / Rahsaan Roland Kirk

世間はゴールデンウィークだというのに仕事だし、その仕事がどいつもこいつもあまりにも進まないし、おまけに女の子には振られるし、ありとあらゆる点でうんざりしてきたので現実逃避にざっと訳してみた。このアルバムは内容も素晴らしいが、私が本当に好きなのは故ジョエル・ドーンによるライナーノーツだ。海千山千の音楽プロデューサーらしいひねくれた文章の味と、唐突に噴出するむき出しの愛がたまらない。俺もこういう文章が書きたいなあ。…

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NITE-IZE Gear Tie

本人が自分の欲しいものをよく理解していない、ということがある。不便を感じてはいるのだが、それを解決する具体的なソリューションが分からない、ということがあるわけです。その不便が甚だしく耐えがたいものでない場合、本腰を入れて解決する気にならないので、ずっとマイルドな不便が続くということになる。…

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